最終更新日: 2018-12-13

2013年頃、大手ホテルのレストランで『北海道産のエビを使用』と記載されているのに実はカナダ産を使用している、『半熟卵を使用』と記載されているのに実は使用していないなど、産地や食材使用を偽装する事件が大きく取り上げられたのを覚えていますか?

『食材偽装問題』は社会的な大問題となり、連日ニュースになっていましたね。この一連の騒動を受けて2016年4月より改正されたのが『景品表示法』です。

この法律はネットショップにも深い関係があります。『何が変わったのか?』『どうすればいいのか?』をこの機会に勉強しましょう。『ブランドサイト』と『ネットショップ』は別々にあったほうがよいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを解説いたします!

『景品表示法』とは??

この法律は、簡単に言うと『本当でないことを大げさに表示したり、さも本当のように表示(不当表示)してはいけない』という法律です。詳細には、以下のようなものです。

▼優良誤認表示の禁止

合理的な理由無く、実際よりもすごく良く見える、他の同様の商品・サービスより著しく良く見えるように表示をすることを禁じるものです。

▼有利誤認表示の禁止

実際よりもすごくお得に見えるように表示することを禁じるものです。

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その他、

・無果汁、果汁5%未満のものについてはその旨を表示しなければならない

・原産国を偽って表示してはならない

・実際には用意されていないA商品を表示して、『A商品は売り切れてしまったのでB商品を買いませんか』と勧誘してはならない など

『景品表示法』の何が変わった?

景品表示法自体は古くからあり、これまでは『表示の停止』『再発防止』といった措置命令のみでした。具体的な罰則が無く、『指摘されてから改善すればいい』という風潮が、被害を大きくしてしまったとも言えますね。

今回の一連の騒動を受けて、2016年4月からは違反者に対し課徴金(金銭的不利益)が課されることとなりました。具体的には、不当表示によって得た売上の3%を支払うことが課されます。売上は、不当表示から誤認解消措置(新聞に不当表示していた旨を自ら新聞等に公表する)を行うまでの間に得たものが対象です。

どのように表示すればいいの?

ネットショップを購入者様の視点で見直しましょう。

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ネットショップで商品を購入していただくからには、購入者様に『いいものを買った』と思っていただきたいものです。結局のところは、ショップオーナー様の誠実な気持ちが購入者様に伝わることが一番大事なのかもしれませんね。